プログラマーの世界には、ちょっと変わった技法があります。
アヒルに、1行ずつ説明する
机の上にアヒルのおもちゃを置いて、うまく動かないプログラムを、そのアヒルに1行ずつ説明する。アヒルはもちろん何も答えません。それでも説明している途中で、「あ、ここだ」と自分で原因に気づく。ソフトウェア開発の本『達人プログラマー』(1999年)で紹介され、「ラバーダック・デバッグ」という名前で知られています。
頭の中で分かっているつもりのことは、人に説明しようとした瞬間に、穴が見えます。説明するには、順番と言葉が要るからです。
自分の癖も、説明すると見えてくる
自分の思考の癖も同じです。「私は調べすぎるほうで」と口に出してみると、どんな時に調べすぎるのか、調べすぎた後どうなるのかが、言いながら見えてきます。
逆に、説明できない癖は、まだ自分の中で「普通」のままです。普通のままの癖は、扱いようがありません。
一言で説明してみる
試すなら、自分のいちばん出やすい止まり方を、誰かに一言で説明してみてください。家族でも、友人でも、アヒルでも構いません。
- 「思いつくと止まらない。でも、仕上げる前に次に行く」
- 「調べるのは得意。でも、出すのがいつも遅れる」
- 「頼まれる前に動くから、自分の予定がいつも空かない」
言葉にならなかった所が、まだ見えていない所です。うまく言えなければ、タイプの説明を借りても大丈夫です。
「私、このタイプなんです」と言うと、相手も自分のことを話したくなることがあります。そうなると、会話は一段深くなります。