両手の親指があれば、30秒でできる実験があります。
親指で、盲点を見つける
- 両腕をまっすぐ前に伸ばして、親指を2本、横に並べて立てる
- 左目を閉じて、右目で左の親指だけを見つめる
- 見つめたまま、右の親指をゆっくり右へずらしていく
15センチほど離れたあたりで、右の親指の先が、ふっと見えなくなりませんでしたか。それが、目の盲点です。
目の奥には、見るための神経が束になって脳へ出ていく出口があります。その出口には、光を感じる細胞がありません。見るための仕組みそのものが、見えない場所をつくっているわけです。
しかも普段は、脳がまわりの景色でその穴を埋めるので、ほとんどの人は気づかずに暮らしています。
才能にも、同じ場所がある
人の思考の癖にも、似たところがあります。アイデアが次々に湧く人は、今日の案が面白すぎて、昨日の案を仕上げに戻れない。調べる力が深い人は、調べ終わるまで走り出せない。人の気持ちに気づく人は、気づくぶんだけ自分の用事が後回しになる。
才能と詰まりは、同じ神経の束から出ているようなものです。そして盲点と同じで、自分では気づきにくい。頭が「これが普通」で埋めてしまうからです。
気づきにくい所を、少しだけ照らす
盲点は、目を動かせば見えます。思考の盲点も、いつもと反対側を一度だけ試すと、輪郭が見えてきます。
- アイデアが湧く人なら、新しい案を足さずに、1つだけ仕上げる
- 調べる人なら、今ある分だけで、1つ外に出す
- 人に気づく人なら、誰のためでもない予定を1つ入れる
苦手そうに感じるのは、盲点のすぐそばを踏んでいるからかもしれません。できそうな日に、1回だけで十分です。